2014-01-12 いがらしみきお 「i(1)〜(3)」 本 山上たつひこ/いがらしみきお「羊の木」は全然ピンとこなくて途中で放り出しましたが、かねてから世評の高かった本作が完結したとの情報を得て一気読みにトライ。 インテンシティーが高いので初見では圧倒される感覚は確かにあるのですが、読後に振り返ってみるととあまり一貫した世界像が提示されている訳でもない気がしてきます。 アニミズム/自然崇拝的な宗教観がベースだと雑に理解しているのですが、だとすると紙幣が降るといったような超自然現象にはほとんど必然性がないように感じられます。 前半広げた風呂敷がしっかり畳めていないという意味では、連載漫画のくびきから逃れられなかったという印象。