- 昔ニューヨーク3部作等に興奮して鼻息も荒くハードカバーで購入したのに放置。とっくに文庫化されているという。
- こういうのもオースター的と言えるんじゃないですか(言えない)。
- という訳ですっかり他の作品の内容を忘れてしまっているのですが、雰囲気が随分違うような。社会的で具体的。
- AがBしたためCがDで同時にDがAでもあり、とウネウネウネウネと人と出来事が繋がりながら進んで行きます。リゾーム。
- 小説内に限らず、ピーターはオースターでベンジャミンもオースターでマリアはソフィ・カルでカルは「リヴァイアサン」を基に作品を作り、ともうウニョウニョ。
- と言いながらも時折バビューンと跳躍する部分もあり、全体としてはウネウネバビューンウネウネバビューンの話であると、意味不明ですが。
- アンチ・クライマックスで終わるのかと思っていたので、パンチライン(らしきもの)がちゃんとあって驚きました。
- いつものことながら多面的、重層的に出来ているのでモヤモヤと色々な感興が浮かびながらもクッキリと1つにまとまるということはありません。
- さすが柴田元幸訳のオースター、新打法でも3割30本をクリア、という印象。手堅い面白さ。