- ジム・ジャームッシュのインタビュー集。80年代の奇才という感じもしますが、大ブレークしていない分過去の人にはなっていないような。
- 初期のインタビューで、ニュー・ウェーブとは呼ばせない、ポスト・パンクじゃない、と語れば語る程、正に「ストップ・メイキング・センス」的なニュー・ウェーブ感が漂っていて微笑ましいです。
- 元々は文学志望だったところに、パリ留学時のシネマテーク通いがきっかけで映画に転向したんですか。
- 映画監督になる人はこれぐらい大量に映画を観ているんだろうとは思ってましたが、字幕無しの外国語映画(含む日本映画)を聞き取れないまま沢山観るというのは凄い。
- クエンティン・タランティーノ的な音楽の使い方に対する嫌悪感を示していますが、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」におけるスクリーミン・ジェイ・ホーキンズ「アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー」の使い方は結構近いものがありはしませんでしたか。全然違うと言われればそれまでですが。
- どうでも良いのですが、「小津」をカタカナで表記するなら「オヅ」じゃないんでしょうか。「オズ」は何か凄い違和感。フランク・オズ?
- 正直「ゴースト・ドッグ」だけはどうしても食指が動きませんでしたが、やはりチェックしておくべきではないかと思い直しました。
- 本書とは関係ありませんが(原書は2001年発行)、最新作「ブロークン・フラワーズ」はある種のブレークスルー作品になっているような気がするので是非観てみたい。劇場公開終わってるみたいですけど。
- マイナー・ポエットと定めた自分のポジションが殆ど変わらないので、全体を通して読んでいて若干フラストレーションが溜まりました。堅牢な姿勢に飽きてきて、「一回ぐらいハリウッドでエイリアン・シリーズとか撮っちゃえば良いのに」みたいな妄想が沸々と。