Samson François 「Debussy: Oeuvres pour Piano II」

ドビュッシー:ピアノ集(2)

  • 収録されているのは「映像第1巻」「映像第2巻」「夢」「2つのアラベスク」「レントより遅く」「練習曲第2集(の一部)」「マスク」「喜びの島」。
  • 「喜びの島」について、青柳いづみこが「問題の117〜144小節では、めまぐるしく動く走句の下で、突如としてわきおこった全音音階のモティーフが転調をくり返しながらせり上がっていく。そして、爆発−。 要するに、エロスが充満しているのだ」と書いておられますが、確かに炸裂しています。当時42歳ともなれば「若気の至り」では済まないお歳。
  • ヴェデルニコフの硬質な演奏もそれはそれで素晴らしいですが、やはりフランス人が弾くとしっくり来る、ような気がしなくもない。
  • どの辺りが鬼才と言われる所以なのかは率直に言って分からないですが、スポンテイニアスな雰囲気は感じられた、ような気がしなくもない。