- 譜例も豊富で楽理的な説明も多く書かれていますが、「『オジーブ』のスタイルは単旋聖歌(グレゴリオ聖歌その他の単旋律聖歌を指す)の模倣ではない。模倣ではなく、評釈なのである。」という調子なので殆ど理解できません。
- 仏語和訳に馴染みがない上に、自画像等の挿絵(恐らく全部サティの自筆)に全くキャプチャがなかったりと不親切な部分も多々あり、原書はいざ知らず、(高橋アキの回想を巻末に付したのは良かったですが)翻訳書としてはあまり褒められた仕事ではないと思われます。
- とは言え、大まかにキャリアを辿ることは出来るました。かわりもののサティさんの上手くいかない人生。
- 本書にも出てくるバレエ「本日休演」の幕間映画「幕間」がYouTubeにあり、冒頭でサティを観ることが出来ます。動くサティ。