- 次に買うなら「ザ・ファースト・レコーディングス」か「アイ・ドゥー・ノット・プレイ・ノー・ロックンロール」かなと考えていたのですが。
- その後、小出斉「ブルースCDガイド・ブック2.0」を読んでいたら、本作が「隠れた傑作」と紹介されており、これも聴きたいなと思っていたところ。
- 「なにがサティだ、ドビュッシーだコノヤロウ!」と、エグくてローダウンなものに飢えていたので、とりわけエグそうな本作を購入。
- 残念ながら、パンチの振りが大き過ぎる上に単調なので中々クリティカルにはヒットしません。ジョニー・ウッズとのコンビネーションの妙という程のものも聴かれませんし(8年ぶりの共演)、最高の録音とは言えないと思いますが、勢いだけは暴力的なまでに凄いと。
- 2人ともドガシャガブカブカとグルーヴに全てを賭けるプレイ振りは田舎のパーティー叩き上げという感じでしょうか。
- しかし1967年というと、世はサマー・オブ・ラブ、ビートルズは「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」、マイルス・デイヴィスは「ネフェルティティ」という時代、ブルースに限ってもアルバート・キング「悪い星の下に」の時代にコレですから、シーラカンス具合が良く分かります。格好良い。
- むしろ同年のモンタレー・ポップ・フェスティバルで聴衆の度肝を抜いたジミ・ヘンドリックスと比較した方が違和感がないのではないでしょうか。突然変異とシーラカンス。隔世遺伝みたいな。
- と思ったら1965年録音説もあるようです。大差ないですが。