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- これもレコードコレクターズ増刊「ジェイムズ・ブラウン−永遠のファンキー・プレジデント」で仕入れた情報に基づき購入。聴いてみようじゃないの、エチオピアのJBを。
- エチオピアの地理的性格のためか、思ったよりも中近東フレイヴァーな節回し。1曲目から「アジス・アベ〜バ・ベ〜テ、アジス・アベ〜バ・ベ〜テ」と唸っていて、強力に塩辛い。
- 「コンドジット」など殆どフェラ・クティという感じですが、演奏技術が追いついていないせいか、独特な雰囲気が醸成されています。凄く変。
- 突然ソウルっぽいチューンが始まったりもしますが、ズンドコ歌謡曲といった趣。その上で「アンアッアッア〜ア〜ン」とアムハラ語のコブシが舞っています。やっぱり変。
- 「コーチェグン・メッササテ」、「テデステシャル・ウェイ」のようなスローファンク的な曲が一番(まともに)決まっている感じがしました。
- 英仏併記の非常に充実したライナーに邦訳まで付いてるのは大変素晴らしい。
- しかも激動のエチオピア史の奇跡の一瞬を振り返る非常に感動的な内容(「アムハ・レコードの軌跡1969−1978」)。なんと言っても「エチオピアのレコードの主だったものはわずか10年の間に生産されている。全部足しても500枚足らずの45回転シングル盤と、30枚ほどの33回転LP盤のみである」というのが凄い。
- とはいえ、基本的にはキワモノなので、何度も繰り返して聴くことはなさそう。やたらと面白くはありましたが。