広沢虎造 「清水次郎長伝−大野の宿場/代官斬り」

大野の宿場/代官斬り

  • いよいよ代官斬りというところで、鶴吉・鶴右衛門親子の悲憤を一つ挟むところが心憎い。
  • 派手な立ち回りで竹垣三郎兵衛・保下田の久六斬り完了。石松が久六の首を蹴ろうとして空振り、転倒というのはちょっとエグいような。
  • 「お前さんの命は、次郎長が器用に貰って行くぞ」、「逆をもって順を倒したんじゃァねえ、順をもって逆を倒した」辺りが本巻の好フレーズでしょうか。
  • 次は新局面、ということで、いよいよ「石松金比羅代参/石松三十石船道中」。実に楽しみであります。