広沢虎造 「清水次郎長伝−お民の度胸/石松の最後」

次郎長伝 お民の度胸/石松の最後

  • 手負いの石松が七五郎宅へ逃げ込むところから、七五郎とお民夫妻のブラフ、石松逃避行も我慢できずに打って出て死亡、本座為五郎登場というところまで。
  • 「只のおかしいじゃないよ、鳴り物が入ってチャンチャラおかしいってんだよ」というのはチャンチャラの語源として正しいのでしょうか。
  • 「落つる涙を瞼で止める、泣かんとしたが世の中に、啼けと言われて山不如帰、闇夜にうっかり啼かれもせまい、啼くなと言われ、なおせき上げて啼く川千鳥、涙一つがままならぬ」という辺りが山場でしょうか。
  • 「四十三太刀斬られて逃げ傷一つも無し、向かい傷ばっかり」というのが石松らしさを雄弁に物語っていて良いです。
  • 次は「為五郎の悪事」。この本座為五郎が、あの「アッと驚く」人ですか。