林望 「イギリスは愉快だ」

イギリスは愉快だ (文春文庫)

  • 「戦場にかける橋」におけるアレック・ギネスの台詞(「It is a matter of principle」)は、将校は労役に就かないという階級主義的ともとれる主張と相まって、強力に印象に残っています。
  • エヴァーグリーンという形容詞は常緑樹から来ていると思っていましたが、「イギリスの牧草地は一年中したたるような緑だ。それは、エヴァーグリーンと言って、イギリス人が、遠い植民地でいつも涙ぐましく思い出した懐かしい故国の象徴なのであった」というのも由来としてはあるのでしょうか。
  • 相変わらずエピソード自体は面白いのですが、高踏的な文体がどうもしっくり来ないので林望はこれで終了。