2011-07-20 吉田秀和 「吉田秀和コレクション3−世界のピアニスト」 本 ピアノ関連本もこれで一応の打ち止め。大トリは吉田秀和御大によるピアニスト解説。 初めて吉田秀和の著作を読みましたが、ピアニストを評価する耳の確かさはともかく、それを表現するボキャブラリーの豊かさと適切さに感心しました。 冒頭で最大のヴォリュームを割いて詳述されているグールドは別にしても、フリードリヒ・グルダやディヌ・リパッティなど、色々と聴きたくなったりもします。 アルトゥル・シュナーベルのベートーヴェン全集を、北海道の実家に帰る度に母親の知人から借りていそいそと聴いたという青年期のエピソードが微笑ましくて好きです。