ケネス・アンガー 「ハリウッド・バビロン2」

ハリウッド・バビロン?

  • 菊地成孔つながりで、ケネス・アンガー「ハリウッド・バビロン」をインターネット古書店で入手してまで読んだのはもう5年前のことですが、過日、書店をブラブラとしていたら、シリーズ揃って復刊されていることを発見。同じ判型で並べたい欲望をグッと堪えて、2作目のみ購入。
  • 明石三世訳で、こちらの方がこなれていて読みやすい印象(クイック・フォックス社版は堤雅久訳)。相変わらず写真が多いのも楽しいですが、エリザベス・ショート(ブラック・ダリア)の死体写真はエグいです。
  • 終盤にきて「自殺の魔力」の章が不必要に長く、自殺したハリウッド関係者の記述が延々と続くのは頂けません。最終章「死の谷の日々」に至って、政治性を剥き出しにしたロナルド・レーガン批判なのにもゲンナリときました。