「シン・レッド・ライン」

映画

ＮＨＫ−ＢＳプレミアムで１２月１３日放送。テレンス・マリック監督。１９９８年。

ジェームズ・ジョーンズ（「地上より永遠に」の原作者）による原作は、１９６４年にも「大突撃」として映画化（アンドリュー・マルトン監督）。

もっとハイブロウな作風を予想して身構えていたので、思ったよりも観やすかったですが、いかんせん長い（１７１分）。

戦地である前に太平洋メラネシアの島であり、戦争はしていても当然そこには原住民がいて、鳥もいれば蛇もいるという感覚は新鮮で良かったです。

高地争奪戦に時間を割きすぎなのか、争奪戦後が蛇足なのか、構成のバランスが悪いように感じましたが、何か意図があるのでしょうか。

ニック・ノルティーは少し型にはまり過ぎかなという気もしましたが、ショーン・ペンの割り切れない雰囲気が良かった。

追記。「権力に近付くと恐怖が増す（The closer you are to Caesar, the greater the fear）」というニック・ノルティーのモノローグが忘れられません。