「蒲田行進曲」

あの頃映画 「蒲田行進曲」 [DVD]

  • NHK−BSプレミアムで10月8日放送。深作欣二監督。1982年。
  • 徹底的に戯画的な序盤の他に類を見ないテンションの高さが最高。銀ちゃんの王将キャディラックとか誰が考えたんでしょうか。ライバルに原田大二郎(「チッスはええじょ〜」)、監督に蟹江敬三(「俺の映画だ!」)というキャスティングも実に乙。
  • つかこうへいが、太秦東映)の大部屋俳優(汐路章)をモデルにして、蒲田(松竹)を舞台に移し替えて作ったのが舞台「蒲田行進曲」で、その映画化の企画を東映が却下したことから松竹が製作したにも関わらず、撮影は太秦東映)。監督は東映出身の深作欣二。これを残念に思った野村芳太郎山田洋次が蒲田(松竹)を舞台に作った松竹映画が「キネマの天地」。という捻れに今回初めて気付きました。
  • 改めて観てみると、終盤に少しだれている気がするので、オリジナル舞台版あるいは小説版との比較をしてみたいところ。映画ではほんわかしている中盤の展開ですが、舞台版では銀ちゃんとヤスの関係性の変化をもう少し濃く描いていて、それがラストの階段落ちに繋がっていくのではないかと想像するのですが。
  • あのラストはあれが最高なんじゃないか、と思います。