- NHK−BSプレミアムで6月12日放送。アラン・パーカー監督。1988年。アカデミー撮影賞受賞。
- 1964年にミシシッピ州フィラデルフィアで公民権運動家3人が殺害された事件がモデルですが、当時公民権運動にまったく協力的ではなかったFBIがヒーロー扱いされており、ミスリーディングだという批判もある模様。
- 実際の捜査では、死体を埋めた場所については、メイナード・キングというハイウェイ・パトロールマンがFBIに情報提供したという説もある一方、FBIの依頼を受けたコロンボ・ファミリー(マフィア)の幹部グレゴリー・スカルパが、クランのメンバーの1人を誘拐して脅して吐かせたという異説もあって、不謹慎ながら興味をそそられるところ。
- ただし、ベースとなるグレゴリー・スカルパの息子の証言が本作公開の数年後だったとのことで、作中の町長脅迫シーンを基に証言した可能性もあり、信憑性はよく分かりません。
- さほど感心するような作品でもありませんでしたが、スワンプ脇の住居等、当時の南部の様子をビジュアルで感知できたのは良かった。
- 他方、音楽の使い方はゴスペル一辺倒で、「ザ・コミットメンツ」の監督だけに、もう一ひねり欲しかったところ。人種混交で歌うラストシーンも陳腐。
- ペル夫人=フランシス・マクドーマンド=「ファーゴ」(1996年)の女性署長=ジョエル・コーエンの奥さん。
- ティルマン町長=リー・アーメイ=「フルメタル・ジャケット」(1987年)のハートマン軍曹。