Harlem River Drive 「Harlem River Drive」

ハーレム・リヴァー・ドライヴ

  • どこで広告を見かけたのか記憶も朧気ですが、往年のレア・グルーヴの名盤がCDで再発されると購入してしまう病。2000年発行のグルーヴ誌などを引っ張り出してみると「エディ・パルミエリが手掛けるラテン・レア・グルーヴ最高峰。ラテン/ジャズ/ソウル/ロックの奇跡的な融合がただならぬ緊張感を生む傑作。(中略)駄曲一切ナシの家宝的1枚」などという最大限の煽りが。
  • ついでにマンボラマTokyo 「LATIN DANCE MANIA〜米国ラテン音楽ディスク・ガイド50'〜80'」を見てみると、「ジャズもラテンもファンクもアフリカも全部“ここ”にある。そして燃えているんだというメッセージ。(中略)全編、ごっつい岩のようなアフロ・リズムの塊なのがすごい。70年代初頭、ハーレム文化の強固な土台を見せつけた作品」(藤田正)とここでも絶賛。
  • 冒頭1曲目「ハーレム・リヴァー・ドライヴ(テーマ)」の浮遊感があるハイハットに「さすがバーナード・パーディー!」と身震いしましたが、クレジットを見てみたらこの曲はパーディーじゃありませんでした。
  • 短いアルバムなので繰り返し通しで聴いてみましたが、そこまでぶっちぎれて格好良いもんでもないかなという印象(「ハーレム・リヴァー・ドライヴ」というとボビー・ハンフリーのクールな同名曲が刷り込まれていてるせいかもしれませんが)。冒頭1曲目「ハーレム・リヴァー・ドライヴ(テーマ)」がやはりクールで格好良いと思います。
  • 「山へ行こう」(1971年)〜「ライヴ・アット・ザ・ユニヴァーシティー・オブ・プエルト・リコ」(1971年)〜「ハーレム・リヴァー・ドライヴ」(1971年)〜「ライヴ・アット・シンシン」(1972年)という、この頃のエディ・パルミエリの動きというかシーンの流れが、自分の持っている情報のコンテクストでは依然として腹に落ちません。