- 書店で見かけて、いまどきこういう薄い文庫も珍しいなと思って手に取ったところ、以外にも最近(2009年)の芥川賞受賞作だということに驚き、蓮実重彦の解説がついて値段が367円ならと、予備知識ゼロで購入してしまいました。
- 保坂和志曰く「素晴らしい身体性を持ったボルヘス」だそうですが、島尾敏雄とガブリエル・ガルシア=マルケスが正面衝突したような世界。改行のないスタイルも「族長の秋」を思わせます。
- 三井物産勤務のサラリーマン作家というのが興味を惹きます。
- 他の作品もどんどん読みたいというほどではありませんが、なにか不思議なものを読んだなという腹持ち感は確かにあり。