- 錚々たる豪華キャストですが、雪中かつ山中で光量が足りないのか、顔が黒く潰れてシルエットしか見えず、誰が誰だかよく分かりません。フードをかぶっている大集団が三國連太郎・北大路欣也チーム、耳当てをしている少人数グループが高倉健チームというぐらいの大雑把な把握。
- 「天は我々を見放した」という神田大尉の台詞がほぼ史実ということに驚きます。モデルとなった神成大尉の「天はわれわれを見捨てたらしいッ！」という発言が隊の士気低下を招いたという生存者の証言があるとのこと（「あの言葉は言って欲しくなかった」）。
- 最初の凍死者役（「襦袢が汗に濡れ、小倉の服に滲んでいた。雪壕を出た途端、寒さのためそれらが一瞬氷になり、それによる凍死」）は大竹まこと。
- 生還した福島泰蔵大尉（＝映画における徳島大尉＝高倉健）が記した報告書や手記、論文、手紙など計２４１点が、２０１２年になって親族から陸上自衛隊幹部候補生学校に寄贈されたというのも驚き。
- 冬の北海道で観ていることもあってか、実際に真冬の八甲田山で撮影したという映像に凄みがあり、大した筋もない話ですが、１６９分ズルズルと引きずられるように観てしまいました。
