- シリーズ前作(「Jumping the Shuffle Blues: Jamaican Sound System Classics 1946-1960」)が最高だったため、「レコード・コレクターズ」のレヴューで発見して即座に購入したもの。曰く「スカの元となったスッチャスッチャという裏打ちビートを強調したシャッフル系(元祖ロスコー・ゴードンが3曲)から、ラジオの電波が直接届いたというニューオーリンズのR&Bやヴォーカル・グループものまで75曲。(中略)有名曲も多いが、別タイトル/別アーティスト名で発売されたというジェイムズ・ウェインの『プリーズ・ベイビー・プリーズ』など、ジャマイカ独自ヒットも。意外な出会いもあるし、聴き慣れている曲でも、このCDの流れで、また別の感興を催すことも。ジャマイカン・ミュージックに興味を持つ人向けなのも同様だが、今回は、ジャマイカなんて関係ないね、というブルース、R&Bファンにも薦めてみたくなった」(小出斉)。
- 積んであるロイド・ブラッドリー「ベース・カルチャー−レゲエ〜ジャマイカン・ミュージック」を読みながらどっぷりと聴きたいと思って長らく寝かしていましたが、着手の見通しが立たないままポツポツとライナーを読みつつ聴きこみ。
- 「スウィート・ホーム・シカゴ」に、系統樹上の別枝(「ベイビー・ドント・ユー・ウォント・トゥー・ゴー」)があるとは知りませんでした。妙に詳しい進化史解説に感心。
- ジョー・リギンズ&ヒズ・ハニードリッパーズ「TWA」はトランス・ワールド・エアラインズのことでしょうか。心はやる音楽。
- ロイ・バード&ヒズ・ブルース・ジャンパーズ「ボールド・ヘッド」がプロフェッサー・ロングヘアーの唯一のナショナル・ヒットだとは知りませんでした。「マルディグラ・イン・ニューオリンズ」でも「ティピティーナ」でもなかったとは。。
- テディ・ブラノン「ドン・ニューカム・リアリー・スロウズ・ザット・ボール」(1950年)は吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ「栃東の取り組み見たか」の元ネタであるバディ・ジョンソン「ディド・ユー・シー・ジャッキー・ロビンソン・ヒット・ザット・ボール」(1948年)へのアンサー・ソングというかオマージュなんでしょうか。
- チャック・ウィリス「ユーアー・スティル・マイ・ベイビー」のロックステディー感に痺れていたら、プリンス・バスターが「バイ・バイ・ベイビー」としてカヴァーしているとライナーに書いてあって深く納得。
- チャンピオン・ジャック・デュプリーという人の音楽的キャラクターがよく分かっていないのですが、「ウォーキング・ザ・ブルース」のやれた格好良さには痺れました。
- ビッグ・ジョー・ターナー「フリップ・フロップ・アンド・フライ」のカヴァーといえばブルース・ブラザーズが即座に思い浮かびましたが、ライナーで触れられていたテオ・ベックフォードも格好良かった。
- 同様にライナーで触れられていた、ダドリー・シブリー「モンキー・スピークス・ヒズ・マインド」(デイヴ・バーソロミュー「ザ・モンキー」のカヴァー)もダークで格好良い。
- アーニー・フリーマン「リヴ・イット・アップ」がハッとするほど格好良くてビックリしましたが、ライナーを読んで音源を聴くまで、ザ・スカタライツ「ビアードマン・スカ」のオリジナルとはちょっと気が付かなかった。
- スマイリー・ルイス「シーズ・ガット・ミー・フック、ライン・アンド・シンカー」のカヴァーといえばエディー・ボーが思い浮かびましたがCDを探してみたらザ・ミーターズでした(エディー・ボーは「フック・アンド・スリング」)。
- ヴィンス・モンロー「ギヴ・イット・アップ(オア・テル・ホェア・イッツ・アット)」とジェームズ・ブラウン「ギヴ・イット・アップ・オア・ターニット・ア・ルーズ」の関係、はちょっと分かりませんでした。
- と、CDとライナーとYouTubeがあればゆるゆるといつまでも聴いていられる心楽しい世界。
- 他にもロイド・ブラッドリー「ベース・カルチャー−レゲエ〜ジャマイカン・ミュージック」待ちで積んであるCDがいくつかあるので、そちらも順次。本の方も近いうちに。