2016-08-06 御厨貴 「後藤田正晴と矢口洪一−戦後を作った警察・司法官僚」 本 「知と情−宮澤喜一と竹下登の政治観」を読んだ時点では入手困難だったオーラル・ノンフィクション第1弾ですが、文庫化されているのを書店で発見して即購入。 後藤田正晴/御厨貴 「情と理−カミソリ後藤田回顧録(上)(下)」を既に読んでいたこともあり、深度・拡がりともに物足りないという感想は「知と情−宮澤喜一と竹下登の政治観」と大きく変わりありません。 むしろ「矢口洪一オーラル・ヒストリー」が読みたくなりますが、「これは、百部印刷して、ほぼ全部、矢口が関係者に配りました。それは、特にプロの裁判官、プロの司法行政官のあいだでは、マル秘のように読まれました」「実は矢口は、これの商業出版の可能性も考えていました。しかし、時の最高裁判所長官に、それだけはやめてください、まだ生きている人もいるし、これが世の中に出ると非常にまずいと言われた、と言って笑っていました」とのことで、引き続き入手困難な模様。