高田昌幸 「真実−新聞が警察に跪いた日」

真実 新聞が警察に跪いた日 (角川文庫)

  • 書店で清水潔「殺人犯はそこにいる−隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」の隣に平積みされていたアイテム。昔、「選択」の連載「本に遇う」で取り上げられていて関心があったので購入。
  • 秘密交渉の細かいディテイルが延々と続くので大きな流れを見失いがちで、一方の当事者が著者なので単眼的で深みに欠ける嫌いはあるものの、生々しくて一気に読ませます。
  • 警視庁対全国紙ならここまで露骨で執拗な報復行為はとらないのではないかという気がしますが、北海道警対北海道新聞だとこういう泥仕合になるのかなという感じる部分はあり。
  • 保守的な考え方だということは自覚しつつも、勝ちすぎてはいけない、という一般論的処世訓も脳裏に浮かび、果たして叩き方に工夫の余地はなかったかという気がします。