James Brown 「Love Power Peace: Live At The Olympia, Paris, 1971 (Complete Edition)」

ライヴ・イン・パリ ’71 完全盤(紙ジャケット仕様)

  • その昔死ぬほど聴いたライヴ盤が完全盤で登場となれば一瞬の躊躇もなく購入。
  • アラン・リーズの解説が短いながらも流石の内容で、元々はLP3枚組でのリリース予定で、それぞれのディスクが「ラヴ」「パワー」「ピース」の予定だったとか、お蔵入りの経緯(コリンズ兄弟の脱退〜レーベル移籍)とか、そういうことだったかと諸々腑に落ちました。
  • 「フランスのテレビ局が放送する特別番組を制作するため、コカトリ(オランピア劇場の興行主)は自らのプロデュースで初日の1ステージの模様を撮影した」とありますが、その昔、西新宿のブート屋で入手した粗い画像のVHSのソースはそれだったかと得心。今となってはYouTubeで容易く見られますが↓、リマスターしてDVDも添付できなかったでしょうか。
  • 古参ファンサイト「エスケイプ・イズム」の管理人、佐藤潔氏がライナーを書いていて驚き。淡々とライヴ進行を記述しているだけなのであまり面白みはありませんが。
  • 完全盤といっても、当初構想の3枚組の復元という企画意図のため、疑似ライヴ「フー・アム・アイ」が挟まっていてモヤモヤした気持ちになります。ボビー・バードやヴィッキ・アンダーソンのパートや、JBの「サニー」など、新規収録音源に特段の魅力も感じませんし、1992年リリース盤は良い編集だったと思います。
  • 既存音源はバカみたいに聴き込んでいるので今更新鮮味もないですが、この時のメンバーにしかなかった熱さと勢いがあってやはり良いものです。