- 転居の準備をしていて発見。こんなものいつ買ったんだという感じですが(2005年4月の初版)、司馬遼太郎「坂の上の雲」を読了した今を逃すと永遠に読む機会はなさそうなので着手。転居またぎで落ち着かない中でなんとか読了。
- 客観的で良心的な著作だとは思いますが、あまりに冷静、中立的で読み物として求心力に欠ける感もあり。反面、個人的な思い入れを前面に出したあとがき(「日露戦争と聞くと、すぐに司馬遼太郎の『坂の上の雲』を想いだす」)にグッときました。アレクサンドル・スヴェーチンの紹介も印象的。
- メモ
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- 「陸海軍を増強してさらに影響力を高めようとする軍部と、大衆の社会的圧力を背景にしてより欧米的な政治体制の確立を目指す政治家および言論人の対立が生じた。この対立構造は、1920年代まで日本の政治を規定することになった」