- 持っておかずには気が済まないアイテムにつき不可避的に購入しましたが、旧盤とそこまで違うフェーズを見せてくれるものでもなく、まあこんなものかなという感想。
- 他方で、佐野ひろしがレコード・コレクターズに書いていた記事の方がよほど興味深い。曰く、
- 「これまで、初日の公演の『ノー・ウーマン、ノー・クライ』で観客が合唱するのを見た、プロデューサーのクリス・ブラックウェルがライヴ・アルバムのリリースを思い立ち、二日目の公演を録音したといわれてきた」
- 「ライシアムでの2公演を含む英国ツアー4公演は、この年6月から始まった、新生ウェイラーズを率いての北米ツアーから引き続き行われたもので、新メンバーのアル・アンダーソン(g)/タイロン・ダウニー(kbd)とアストン&カールトン・バレットのリズム隊のアンサンブルがまだしっくりきていないし、コーラスのアイ・スリーズはマーシャ・グリフィスを出産のために欠き二人。若干ラフで性急な演奏で、翌年に録音された『ライヴ・アット・ザ・ロキシー1976(完全版)』が聴ける今となっては、ウェイラーズのベスト・ライヴとは言えないだろう」
- 「ボブ・マーリーのカリスマ性、観客の熱気と興奮が完璧に捉えられており、また個人的にもこれが初めて聴いたウェイラーズのアルバムだったこともあって、胸が熱くなる」
- 「ライヴ・アット・ザ・ロキシー1976」にはさほど感じるところがなかったという記憶なのですが、とっくの昔に売却済みで確認も出来ず。完全版を聴いてみると何か違ったりするのだろうか。
- ドキュメントとして完璧なマスターピースかもしれないが、演奏としてはベストではない、というのが現時点の評価なんでしょうか。意外すぎる。