「文藝別冊-マーヴィン・ゲイ」

マーヴィン・ゲイ (文藝別冊)

  • 書店で見かけて何故に今マーヴィン・ゲイ?と思いましたが、今年生誕80周年とのこと。
  • 「『ホワッツ・ゴーイング・オン』(中略)はアル・クリーヴランドとオービー・ベンソンの基礎となるアイデアがあり、それをマーヴィンが膨らませたもの」、「『レッツ・ゲット・イット・オン』は、エド・タウンゼントというヴェテランが作ったものの上にマーヴィンが乗った感じ」、「『アイ・ウォント・ユー』に至っては、リオン・ウェアが作ったものをそのままもらっている」、「ほぼ自力で作ったとも言える『ヒア・マイ・ディア』はその内容のせいもあってか、売れなかった。これは極論だが、彼は誰か優れたコラボレーターがいたときにずば抜けた傑作を作れるアーティストということが言えるかもしれない」という吉岡正晴の指摘は慧眼。
  • 「マーヴィンは、自分の面前で複数の男性とセックスするようジャニスに強要することもあった」というのも仰け反りますが、「マーヴィン3世の父親はマーヴィンだが、母親はアナの弟ジョージの娘で、当時15才のデニースだった」というのも更に驚愕。
  • 特に横山剣のインタヴューが最高で「黒い夜(Got to Give it Up)」について「タイトルをちゃんと言えたためしがない(んですけど、とにかくサウンドがカッコよくて)」とか可笑しい。