小池一夫/小島剛夕「子連れ狼<大合本>(1)~(10)」

子連れ狼 大合本 1 子を貸し腕貸しつかまつる子連れ狼 大合本 2 鐘役辻源七子連れ狼 大合本 3 どさ御用 子連れ狼 大合本 4 柳生封廻状

子連れ狼 大合本 5 月は東に日は西に子連れ狼 大合本 6 お乳母日傘子連れ狼 大合本 7 死季子連れ狼 大合本 8 九仭の功子連れ狼 大合本 9 あるいは死参子連れ狼 大合本 10 守りて候

 

  • 一度読んでみたいなと前々から思っていた作品。これだけのヴォリュームの名作が600円で読めるのかとキンドル版を入手。
  • トリビアの泉」で荒唐無稽な設定を嘲笑されていた記憶があるものの(乳母車に仕込んだマシンガン等)、漫画ではそこまでの違和感は感じさせない。
  • 前半は一話完結のエピソードの割合が多め(完全無欠の非情な殺し屋という点でゴルゴ13を想起することは容易)で、後半は柳生への復讐というメインストーリーに集中して、これでもかとこれでもかとエグいぐらいに盛り上げる。そして唖然とするほど唐突に終幕。
  • 「元公儀介錯人」「一殺五百両」「冥府魔道」「六道四生順逆の境」「牛頭馬頭」「裏柳生」「草」等々、キラーフレーズも頻出。面白い。
  • 小島剛夕白土三平のアシスタント出身。時折ほりのぶゆき江戸むらさき特急」風味に見えてしまう。
  • 「新・子連れ狼」(2003~2006年)、「そして-子連れ狼 刺客の子」(2007年~)という続編もあるようですが、好事家以外には読む価値はなさそう。