- 一度読んでみたいなと前々から思っていた作品。これだけのヴォリュームの名作が600円で読めるのかとキンドル版を入手。
- 「トリビアの泉」で荒唐無稽な設定を嘲笑されていた記憶があるものの(乳母車に仕込んだマシンガン等)、漫画ではそこまでの違和感は感じさせない。
- 前半は一話完結のエピソードの割合が多め(完全無欠の非情な殺し屋という点でゴルゴ13を想起することは容易)で、後半は柳生への復讐というメインストーリーに集中して、これでもかとこれでもかとエグいぐらいに盛り上げる。そして唖然とするほど唐突に終幕。
- 「元公儀介錯人」「一殺五百両」「冥府魔道」「六道四生順逆の境」「牛頭馬頭」「裏柳生」「草」等々、キラーフレーズも頻出。面白い。
- 小島剛夕は白土三平のアシスタント出身。時折ほりのぶゆき「江戸むらさき特急」風味に見えてしまう。
- 「新・子連れ狼」(2003~2006年)、「そして-子連れ狼 刺客の子」(2007年~)という続編もあるようですが、好事家以外には読む価値はなさそう。