- 「金瓶梅」ではガッチリした完訳本に手を出し、面白いと思いつつも途中で放り出してしまった反省を踏まえ、サラリと読めそうな抄訳版で水滸伝にチャレンジ。
- 「いきなり少年文庫!?と言われそうですが、原典の抄訳としてこれがほぼベスト、と水滸伝ファンの間で言われているのがこれ」という評を読んで岩波少年文庫版をチョイス。
- 横山光輝版等ではよく分からなかった水滸伝のあり方や楽しさが味わえた感触がある。福田貂太郎の挿画もとても良い。
- 高島俊男「水滸伝の世界」もサラッと再読。「まことに魅力のない、とりえのない男」宋江が首領なのは何故か、「強くもかしこくもない、しかも梁山泊に迷惑をかけて何の貢献もない盧俊義」が首領の地位を譲るの譲らないのを経て第2位の座に座ってしまうのか等、改めて面白い。
- とても満足。今生における「水滸伝」体験はこれでおしまい。