三浦英之「太陽の子-日本がアフリカに置き去りにした秘密」

太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密

  • 図書館活用。新潮ドキュメント賞か何かの受賞で話題になっていたのを目にして図書館に予約を入れていたのを忘れていた。
  • 「世界中によくある問題の一つ」と理解していながら、信憑性の怪しい「嬰児殺し」の話題で引っ張り、結局は「世界中によくある問題の一つ」以上の広がりや深みを見せない。BBCの配信記事取り下げを大仰にクライマックスに仕立てる構成も冷める。
  • 違法コルタン鉱山の経営者のエピソードが強く印象に残った(「コンゴは豊かだ。富にあふれている。この巨大な富に魅せられて、アメリカ人も来るし、オーストラリア人も来る。かつては日本人も来た。ここに資源がある限り、誰もコンゴを無視できないのさ。コンゴはこれからもどんどん成長する。そしていつか世界の中心になるんだ。これからコンゴの時代がやってくる。君もそう思わないか?」)。