「文藝別冊-総特集:望月ミネタロウ」

総特集 望月ミネタロウ ― 創造と破壊と革新と。 ―(文藝別冊) (KAWADEムック)

  • こんなものが出るんだ!といそいそと予約して楽しみに待っていたものがようやく到着。
  • 作中に出てくるバイクや靴の紹介、仕事部屋の光景、私物のSR400の写真、何よりも作者ロングインタビューと、ずっとこういうものが読みたかったんだよと涙が出そう。
  • 当時戸惑いしかなかった「東京怪童」が(改名も含めて)ターニングポイントだったのか。大友克洋も「もっと大きな判型で出してほしかったな。このあたりから不思議ないい絵になってきたよね」と評価。本人も「すごい思い入れのある作品なんですが、あまり評判がよくなくて残念でした」と語っていて、改めて再読したくなった。
  • 「ちいさこべぇ」についても、「でも、すごいよ、これ。みんなもっとびっくりしなきゃいけないんだけど、あんまりわかってないと思うんだよな(中略)ひとつの到達点なんじゃないかな」(大友克洋)、「これは本当にカッコいいマンガですよね(中略)ここまで自分の感性を隅々まで行き届かせて、ひとつの世界観を作るんだっていう意識がすごく高い」(江口寿史)と、思わず膝を打つプロの評価。
  • 「何よりやってはいけないのは、疑問を感じてたり、つまらないと思いながら仕事をすることだと思っています」、「失敗しても尊敬される人っているじゃないですか。僕もそうなれたらいいなと思います」という真摯なチャレンジ精神。格好良い。「没有漫画 没有人生」の次は何を描くんだろう。楽しみ。
  • 最高だった。至福。「漫勉」にも出てくれないだろうか。