- モダン・ジャズには適性が無いという揺るぎない確信が依然としてあるのですが、ここまで菊地成孔の著作を繰り返し読むのであればチャーリー・パーカーのダイアル音源ぐらいは持っていても良いのではないかと。
- ディキシーランド・ジャズ10枚組以来プレ・バップの音源もそれなりの量を聴いてバップ革命に驚く耳の準備も無事完了。
- ニューヨークへの帰りの航空チケットを売り払ってヘロインを買った等のライナーの逸話に喚起され、久々にマイルス・デイヴィスの自伝を引っ張り出してパーカー登場シーンをつらつらと読んでみましたが、やっぱりこの人はどこまでも酷いです。
- 「ムース・ザ・ムーチ」ってダーティー・ダズン・ブラス・バンドが演奏していたアノ曲か!格好良過ぎる!とくればパーカーを楽しむポイントなど掴めたも同然。
- 始めはラヴァーマン・セッションを聴いてもそれ程調子悪いようにも思えませんでしたが、ニューヨーク録音を聴いてしまうとやはり不調であることが理解できます。
- こういう人格に難のある人が神の如く君臨していたわけですから、膨大な挫折者がいたことは想像に難くありません。この辺りは菊地成孔・大谷能生の東大マイルス・デイヴィス講義録で早く読みたいところ。
- 「何聴いたって同じじゃねぇか」とか「そんなに繰り返し聴くようなものか?」という気は依然としてしなくもないですが、他方でサヴォイ音源集が欲しくなっていたり。確信が揺らいでおります。
- でも次に買うならマスターテイク集にすると思います。