野口晴哉 「風邪の効用」

風邪の効用 (ちくま文庫)

  • 坂本龍一ナチュラリズムに目覚める契機となったニューエイジの源流みたいな人として(かなり乱暴に)認識していたのですが、菊地成孔「歌舞伎町のミッドナイト・フットボール」でも「『整体』という概念を戦後最もポップに炸裂させた天才的奇人」として紹介されていたので、そんなに凄まじい影響力なのかとチェックしてみましたが、全く響きませんでした。まだまだ健康なのかもしれない。
  • むしろ奥方による評伝「回想の野口晴哉」の方が読み物としては面白いのかもしれません。
  • 坂本龍一は昔はナチュラリストどころか、「自分の体をマシーンとして意識して」「問題を生理的に、ケミカルに解決しようとする」などと「EV.Café 超進化論」で言っていて、凄いクール!と感激した記憶があったのですが、改めて読み直してみると、それは浅田彰柄谷行人の発言(の一部)で、坂本龍一本人は「(薬は)全然飲まない」と言ってました。勘違い。