「パヒューム−ある人殺しの物語」

パフューム スタンダード・エディション [DVD]

  • チケットが手に入ったので劇場で。
  • 原作も読んでおらず、何も期待しないで観始めたところ、不潔なパリでは腐臭が漂うような、農村のグラースでは花の香りが漂うようなねちっこく生々しい映像で、予想外に良いではないかと。
  • 心奪われつつ観ていたのですが、後半に入って、複数の女性の体臭をキャプチャーして混ぜ合わせた香水という、愛の結晶としてファンタジックに捉えるべきであろうアイテムにも関わらず、映像で生々しく製造過程を見せられるために「臭そう」と感じてしまった辺りから乖離が。
  • いかにも奇を衒ったキモとなる群集セックスのシーンも、司教のドリフばりの香水の効き方で失笑が漏れているようではお話になりません。
  • とはいえ、原作が良く売れたのは分かるような気はしました。
  • 作品とは無関係ですが、「300」の予告編が尋常じゃなく熱かった。あれはそそる。