- スカタライツ「ハロー・マザー」を聴いて思い出し、ペリー&キングスレーのファースト・アルバム「ジ・イン・サウンド・フロム・ウェイ・アウト!」を引っ張り出して聴き直していたら、セカンド・アルバム「カレイドスコーピック・ヴァイブレーションズ」が聴きたくなったのですが、これが在庫切れで入手困難な模様。
- 単品では入手困難でも、3枚組コンプリート盤は手に入るというちょっと不思議な状況。どうやら、手元にある日本盤が世界初CD化で、その影響で現在では世界的にCDが入手可能な状況になっているということのようです。
- 商業ベースで初めて電子音楽をヒットさせた、フランス生まれの実験音楽家ジャン・ジャック・ペリーとドイツ生まれのミュージカル指揮者ガーション・キングスレーのデュオ。
- ディスク1がコンビ時代の「ジ・イン・サウンド・フロム・ウェイ・アウト!(1966年)」と「スポットライト・オン・ザ・ムーグ(カレイドスコーピック・ヴァイブレーションズ)(1967年)」、ディスク2がジャン・ジャック・ペリーのソロ「ジ・アメイジング・ニュー・エレクトロニック・ポップ・サウンド・オブ・ジャン・ジャック・ペリー(1969年)」と「ムーグ・インディゴ(1970年)」、ディスク3がファットボーイ・スリムとユーロトラッシュによるリミックス。
- ファーストでは、「スワンズ・スプラッシュダウン(チャイコフスキー「白鳥の湖」)」と、「カウントダウン・アット・シックス(ポンキエッリ「時の踊り」)」以外はオリジナルだったのに対し、セカンドは殆どがカヴァー。
- にも関わらず、数少ないオリジナルに必殺の「ザ・セイヴァーズ」と「バロック・ホーダウン」(ディズニーランドのアレ)が含まれているのが恐ろしいところ。
- ソロ2作の中だとなんといってもヒップホップで多々サンプリングされたという「E.V.A.」でしょうか。概してソロの方がシリアスでヘヴィーな路線。
- 「ムーグ・インディゴ」は「ムード・インディゴ」のカヴァーかと思ったら、頂いたのはタイトルだけのようです。
- 正直ディスク3のリミックスはまともに聴く気もしないし、26曲入りベスト盤も入手可能なようだし、そっちの方が良かったかといつも通り軽く後悔。「コンプリート」という言葉にどうしても弱い。
- でも楽しかったから良し。