Charlie Parker 「The Complete Savoy Sessions」

Complete Savoy Sessions

  • ダイアルのコンプリート4枚組を聴いた時には、次に買うときはコンプリート盤は止めようと決意した筈なのに。 つくづく「コンプリート」という言葉に弱い。
  • 何聴いたって一緒なんだけどなと思いつつも、やはり「ウォーミング・アップ・ア・リフ」とか「コ・コ」とか聴いてしまうと「ぅおぅおぅお」と否応なく熱くなります。
  • ロス・ラッセルが書いた評伝なので、読みながら聴くならダイアルの方が適しているような気もしましたが、意外とサヴォイの録音の記述もあってなかなか楽しかった。
  • パーカーとガレスピーがスリム・ゲイラード名義の録音に駆り出されているのには驚きました。しかもドラムはズッティ・シングルトン!凄い取り合わせ。
  • そういう意味では、タイニー・グライムスの雇われ仕事に始まり、スリム・ゲイラードの雇われ仕事に終わる味な編集、でもないか。コンプリート盤なんだから素直に時系列で収録した方が良いと思います。

  • そのタイニー・グライムスとのサヴォイ初仕事、評伝によると、タイニー・グライムスのあまりの体たらくに、何でも良いからもう1曲録音しなければいけない状況で、初のバップ録音「レッド・クロス」が録音されたとのこと。「そうだったのか〜!」と言いながら聴くのが最高に楽しいです。
  • ツメが大量に折れていて、ケースを開けた瞬間に破片がボロボロとこぼれたのには萎えました(殆どのディスクが固定できていません)。ライナーもペラペラだし、パッケージメディアとして最低に近い商品。著作権切れているような音源なんだから、この辺りの作りがしっかりしていないと本当にガックリ来ます。
  • まずは国内盤のマスターテイク集(2枚組)、どうしてもコンプリートに拘るなら国内盤の4枚バラ売りのやつ、というのが妥当な選択だという結論。
  • ヴァーヴ音源は当面購入するつもりはありませんが、今度こそマスターテイク集にしよう(流石にヴァーブのコンプリート盤はゴツい)。
  • 演奏を止める「Hold it!」のかけ声が一番耳に残ってたりして。