Maurice Gendron 「J.S.Bach: The 6 Suites for Cello Solo」

[rakuten:guruguru2:10169464:image]

  • ヨー・ヨー・マによる1982年録音の旧盤をかなり昔に購入して持っているのですが、演奏としてもモノとしても、どうも愛着が湧かなかったので、買い換えを決意。
  • そういえば、村上春樹が好きな無伴奏チェロとして名前を挙げていたな、という朧気な記憶に基づきモーリス・ジャンドロンに決定。
  • 購入した直後(4月27日)にロストロポーヴィチ氏が死去してしまい、「ゴメンナサイ、今度何か聴きますから許して下さい」と、物凄く申し訳ない気分になりましたが、取り敢えずロストロポーヴィチのことは脇に置いて、モーリス・ジャンドロンの演奏に挑むことに。

  • モーリス・ジャンドロンの無伴奏チェロというと、演奏そのものよりも演奏譜の方が有名なようですが、これは大変に好ましい演奏。ナチュラルな感じが気持ち良いです。

  • パブロ・カザルスに師事した人のようですが、キッチリと自分の個性でたおやかに演奏していて、聴いていて飽きがきません。

  • ヨー・ヨー・マの無伴奏チェロも軽やかに良く歌うという世評ですし、似たようなものといえば似たようなものなんですが、思い込みや先入観も含めて、相性というのは面白いものです。

  • 飛び抜けて有名なのが1番のプレリュード、というのはイーグルスのライブ1発目が「ホテル・カリフォルニア」みたいな構造的な問題を孕んでいるのではないか、と思いつつ、やはり1番のプレリュードを聴いてしまいます。

  • ハイドンのチェロ協奏曲が良い感じだなぁとYouTubeを眺めつつも、もっと凄いアイテムはないかと探してみたところ、リヒテルとのベートーヴェンのチェロ・ソナタが世評が高いようで惹かれているのですが、余りにもマッチョな雰囲気に腰が引けてます。