- 読みたかったドビュッシーの適当にコンパクトな評伝を発見。
- 奥付が「2007年5月10日第一刷発行」になっていますが、前日5月9日に店頭で見つけて「おぉ」と興奮して購入した記憶あり。
- 殆ど音楽的バックグラウンドのない貧乏人一族の出身だったとは驚きましたが、妙に納得させられるものがあります。
- 婚約騒動などの面白そうな話が沢山あるのですが、淡々と記述されているのでやや肩透かし感あり。随所で垣間見える人でなしっぷりについてももう少し詳しく書いて欲しかったところ。
- エリック・サティのドビュッシー夫人宛の絶縁状「耐え難いいじめなのです。それもさらに続けざまに!そうなんです。いずれにしても、本当に我慢できないのです」を読むと、どれ程えげつなくいびったのかと薄ら寒い気持ちになります。
- 概ね2/3程度が評伝で、残りが作品解説や年表。思い入れとか愛情とかは感じられませんが、適度な価格で情報がコンパクトにまとめられており、他に類書がない現状に鑑みれば良書と言って良いのかもしれません。