伊丹十三 「再び女たちよ!」

再び女たちよ! (新潮文庫)

  • 「ヨーロッパ退屈日記」「女たちよ!」と読み継いできた伊丹十三
  • 例によって例のごとくという感じではありますが、リュックサックを肩からおろした時の感覚を離婚の感覚に喩えた「歯」、猫の行動を犬と比較して語る「わが思い出の猫猫」、「石鯛をとるのに鼠取りを、鰻をとるのに鋸を、雀をとるのにダイナマイトを使った」という人物が登場する「隠し球」辺りが印象的でした。
  • 編集者新井信による解説「伊丹さんのこと」が伊丹十三との長い付き合いを偲ばせて良かったです。