- 菊地成孔「聴き飽きない人々」で、「要はラテンやりたい人間が集まって作ってる」、「バオバブは実際に結成は70年代だと思いますけど、ファニア・オールスター以前に既にサルサの感じ」、「これは75年くらいですね。この曲『Kelen Ati Leen』を聴くと、アフリカの人もファンクをやりたかったんだというのがよくわかります」、というのを読んで聴きたくなったオーケストラ・バオバブ「ア・ナイト・アット・クラブ・バオバブ」。
- 1972〜1978年の絶頂期に録音された未発表音源及び初復刻となるレア音源のコンピレーション、という理解で多分良いと思います。
- 当時の録音は(まともなスタジオがないので)クラブで一発録りだった、ということで「ア・ナイト・アット・クラブ・バオバブ」というタイトルになっていますが、一晩の公演を収めたライブ盤ではありません。
- 「ケレン・アティ・レン」ももちろんファンキーで格好良いですが、「スレイマン」も転調が格好良くて、かつ、もうちょっとホーンが分厚くできなかったのか、というもどかしい感じも含めて良い感じです。
- 「アフリカではクラーヴェのパターンはピアノではなくてギターで演奏される」とのことですが、確かに全体的にギター・ドリヴンな感じです。
- 1970年代のダカールでアフリカ人が演奏していたラテンやらファンクやら。全く悪くないですが、特にこれといった強烈な印象もなく。