檀一雄 「美味放浪記」

美味放浪記 (中公文庫BIBLIO)

  • 既読の「わが百味真髄」や「檀流クッキング」と重複する話題が多いというか、何を読んでも同じ調子なので、最後は若干飽き気味でした。
  • 時代背景を考えれば、諸外国の情報など相当先進的だったと思いますが、今となっては単純に感心することは難しいように思います。
  • とはいえ、(食欲は特に刺激されませんでしたが)旅行には行きたくなりました。特にスペインとポルトガル
  • 他方、国内各地の具体的な店名が意外に興味深くて、「この店まだあるのかな」などと色々検索してみたり。
  • 楊貴妃に「両腋からは、絶えずピンクの汗が滲み出ていた」などという伝説があったとは驚きましたが、色々調べてみるとどうも腋臭だったようで二重の驚きでした。
  • これにて檀一雄美食シリーズもひとまず了。
  • 檀一雄「火宅の人」、沢木耕太郎「檀」、入江杏子檀一雄の光と影」、小森和子「流れるままに、愛」、といった無頼シリーズについてはどうしようか思案中。ちょっと露悪的というか、ゴシッピーというか、そんな先入観。