桂三木助「ＮＨＫ落語名人選（１３）」

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「『芝浜』の三木助」の「芝浜」。

京須偕充によれば「これは時間制限下の放送録音なので三木助の真価を充分に伝えていない」ということになりますが、そうは言っても聴きたいアイテム。

言われてみれば確かに夜明けの芝浜の描写は鮮やかな気がしないでもない。

陳腐な感想ながら、こればっかりは噺の内容と三木助の生涯が重なって、ジワッと来ます。

江戸版「ざこ八」も十八番だけあって楽しいことは楽しいのですが、何度聴いても、お家再興なった後の魚屋のシークエンスが唐突に感じられてなりません。

次は北村銀太郎氏から人格に疑問符を付けられた三遊亭圓生か。それともラジオ・スター三遊亭金馬か。こういうので悩んでいる時間が一番楽しい。