京須偕充 「圓生の録音室」

圓生の録音室 (ちくま文庫)

  • 何となく落語関連の書籍を読むのが止め難く、書店で見かけて購入。「古典落語CDの名盤」の京須偕充が語る「圓生百席」録音の思い出。
  • 出口一雄が昼日中から酒を飲みながら「三遊亭は、これだ」と言った時の、拳を突き出す仕草が何の符牒なのか良く分かりませんでしたが、「締まり屋」という理解で良いのでしょうか(六日知らず?)。
  • 古今亭志ん生桂文楽に挟まれてどうにもキャラ立ちが悪い上に、北村銀太郎からは「円生さんは人間的にちょっと落ちる」とまで言われる三遊亭圓生ですが、本書によりケチという印象まで刷り込まれてしまいました。
  • 流石に、パンダと同じ日に亡くなったため報道の扱いでパンダに負けたというエピソードは本書では触れられていませんでした。
  • 三遊亭圓生で聞くべき演目は何かとチェックしつつ読んだ結果、「圓生さんの『淀五郎』はよかった。他をよせつけなかったと言っていい」と評されている「淀五郎」にすることにしました。