「グラインドハウス・コンプリートＢＯＸ」

• 良い仕事ともっぱらの評判のコンプリートＢＯＸだったので、「初回限定生産」の言葉に踊らされて購入しましたが、忙しくて観るのが遅くなりました（観るのであれば立て続けに観たい）。

• グラインドハウスというコンセプトにより忠実だった「プラネット・テラー」よりは、個人的な思い入れが溢れ出てしまった「デス・プルーフ」の方がやはり頭一つ抜けた出来でしょうか。

• ローズ・マッゴーワンがやたらセクシーで、ロバート・ロドリゲスが奥方と別れて婚約するのもむべなるかなという感じです。しかも昔はマリリン・マンソンと付き合っていたとは、と思わずゴシップ情報を漁ってしまいました。

• シャルトリューズとかイエーガーとか珍しいリキュールを飲む流行でもあるのでしょうか。「１９７０年以降は民間企業で製造されるようになったが、その詳細な製造法は、現在でもシャルトリューズ修道院の修道士３人のみが知る秘伝となっている」というのが実に良い。

• ヴァネッサ・フェルリトのダンスがまたどえらくセクシー。冒頭のシドニー・ターミア・ポワチエのバックショットを含め、タランティーノもこういうのやるのかという驚き。

• ああいうのをラップ・ダンスというとは知りませんでしたが、確かに言われてみれば確かに「lap dance」。

• 消えゆく伝統芸能（カースタント）保存会という趣もありつつも、タランティーノらしい意表を突く構成と無駄なダイアローグが健在で良かった。

• アヒルのオーナメントのアイデアは何か元ネタがあるのか分かりませんが、実に魅力的。

• カート・ラッセルをバカにするシーンの撮影後にイーライ・ロスが恐縮して謝る姿が可愛くて良かった。

• 税込９，９７５円という微妙な価格設定ですが、米国公開版「グラインドハウス」はこれでしか観られないですし、十分楽しめました。

• あと、フェイクトレーラー「ナチ親衛隊の狼女」でノリノリでフーマンチュー役を演じるニコラス・ケイジには笑いました。

• 追記。

• シャルトリューズで乾杯するシーンでの「I love that philosophy! "Warren says it, we do it." So let's do it!」というタランティーノの台詞が耳にこびりついて離れません。