- 遠州中の町で石松が人生初の鮒釣りに挑戦、義兄弟七五郎と再会、酔っ払って都鳥兄弟の家に帰還、新たな客は仇敵、計略発動というところまで。中々にカラフルな巻。
- 全然必要ないシークエンスなのですが、この鮒釣りの場面は石松が滅茶苦茶で楽しい。
- 「潮時と見えて血が止まらねぇ」とは何のことかと思いましたが、満潮時には血が止まらないという迷信があったらしい。
- 「小指の一本位つめてもお詫びをするが」とありますが、そんなに昔からある風習なのかと思わずウィキペディアで調べてしまいました。
- 「身体髪膚これを父母に受く」という辺りから来ているのかと思いましたが、「ヤクザとしての大事なもの(日本刀の柄を握る力が半減する)を相手に差し出すほどの深い反省」ということでしたか。本当かどうか分かりませんが。
- 「馬鹿の番付が出来ると手前、大関になるぞ」、「黄泉路の障り」、「千度万度の経文より、その一言が冥土の土産」、「生まれついての口不調法、大口は利いても小口は利けねぇ」、「素直にゃぁ斬られてやらねえぞ、俺が弱けりゃ討たれてやるが、俺が強いと返り討ちだ」といった辺りが本巻では良い感じ。
- 第5巻で「もう一匹の恩知らず」と言われていた常滑兵太郎の名前がやっと出てきました。
- 次は「お民の度胸/石松の最後」。いよいよであります。