広沢虎造 「清水次郎長伝−為五郎の悪事」

次郎長伝 為五郎の悪事

  • 石松の最期の件の復習から、為五郎が都鳥一家を匿う、代官斬りのお礼に為五郎を訪ねる清水次郎長一家、お礼に感激して都鳥一家を売る本座為五郎というところまで。
  • 明示的に「アッと驚く為五郎」と言っていないのですが、元ネタは30両貰って「云われて驚く為五郎〜」の部分なんでしょうか。
  • 釣りのシーンにもそれなりの意味があった(お堀の状況確認)ということが分かりました。
  • 「その代わり、奴がニコッて笑えば、スカッと斬る。ありゃニコスカってんだ」というのが意味不明ながら良い調子。
  • 第12巻目にしてこれまでにない強力なヒキ。「どんな具合になりますか、ちょっと一息、また口演」。
  • と思ったらこのシークエンスはこれで終了だという。為五郎の遺族の訴訟の結果、中途半端な形でしか口演できないとのこと。
  • 何とも肩透かしと消化不良に満ちた巻でしたが、次は「追分三五郎/追分宿の仇討ち」。