広沢虎造 「清水次郎長伝−追分三五郎/追分宿の仇討ち」

追分三五郎/追分宿の仇討ち

  • 「あの物置のねぇ〜」という前巻の強力なヒキがまるでなかったかのごとく、突如季節は12月、シレっと清水でふぐを食べるところからリスタート。
  • 清水一家にふぐ中毒発生、噂千里を走る、都鳥一家による清水一家襲撃計画を追分三五郎が発見、追分三五郎が次郎長にご注進、清水一家が青木屋の都鳥一家を逆襲撃というところまで。
  • 「ふぐ喰うは、一人渡りの大井川、ふぐ喰わぬ、人に語るなふぐの味」、「何も知らない女房は、子供を抱いて白河を、夜舟で下る櫂の音」辺りは口に出して真似したい感じ。

  • 次郎長、小松七五郎、大政、小政、大瀬半五郎、法印大五郎、増川仙右衛門、大野鶴吉、桶屋吉五郎、鳥羽熊、お角力網、追分三五郎、で1人多いような気がしますが、何かの間違いなんでしょうか。
  • これからド派手な立ち回りが始まるかと思ったら、「11人曲斬り、追分宿の仇討ち」の一言で仇討ち終了というのは前巻に引き続き唐突すぎる幕切れ。
  • ここに来て悶々としてきましたが一気に行きます。次は「清水の三下奴/善助の首取り/鬼吉の喧嘩状」。