- 村上春樹訳「グレート・ギャツビー」に触発されて、中公文庫版を再読しようとしたのですが、活字の小ささに閉口していたところ、中央公論社から「村上春樹翻訳ライブラリー」として再発されていたので購入。
- これぐらいの活字が目に優しいです。新聞もそうですが、一昔前の活字の小ささには参ります。
- 読み返してみると「失われた三時間」が実に切ない。胸痛む残酷な結末を用意しておいて、結びが「でも、人生の残り半分なんて、結局はいろんなものを切り捨てていくための長い道のりに過ぎないのだ、と彼は思う。たぶん、そこには意味なんか何もないのだろう」。