広沢虎造 「清水次郎長伝−次郎長と玉屋の玉吉」

次郎長と玉屋の玉吉

  • 御油の玉屋の玉吉、黒駒勝蔵と清水次郎長の喧嘩の仲裁に奔走するも失敗の巻。
  • 「暑くなったなぁ、家ン中でこうして涼んでいても、焙烙の上に乗って炒られているような気持ちがする」というのはこの季節に聴くと実に風情のある言い回し。
  • 「手前みたいな若僧は、年に一度のお祭りに、揃いの浴衣、揃いの手拭いで鉢巻きして、一杯飲んで真っ赤な顔して、ワッショイワッショイ、ワッショイワッショイ御輿を担げ、見ている人が何と言う。おい威勢が良いな、ありゃどこの若い衆だろうとこう言って褒めて下さる。年寄りの真似すんな」というのも痺れる説教。
  • 黒駒勝三の悪行の説明が浪曲らしく、最終巻「血煙荒神山(蛤屋の喧嘩)」に向けて盛り上がってまいりました。
  • と思ったらまたもやこの話はこれでお終いの様子。
  • なんだかなぁ。