Xavier Cugat 「The Best of Xavier Cugat」

マイ・ショール ?ベスト・オブ・ラテン

  • 帰宅してからCD棚を捜索してみましたがレニングラードカウボーイズのカヴァーしか見当たらず、面白いカヴァーではあるのですがフラストレーションは解消されないまま。
  • ならばとインチキ・ルンバ・キング、ザビア・クガートのベストを購入。条件は「テキーラ」と「パーフィディア」が収録されていること。フィリス・ディロンの「パーフィディア」はオールタイム・フェイヴァリットの1つです。
  • その条件を満たしたのが本盤。日本語タイトル(「マイ・ショール〜ベスト・オブ・ラテン」)もジャケットも格好悪いですが気にしません。
  • ザビア・クガートはなんと1900年1月1日生まれ。これは凄い。太閤はんを超えています。あまりに凄いのでスペイン政府がザビア・クガートとその兄弟の兵役免除を決定し、服役中の父親を釈放した、とウィキペディアに書いてありますが本当なんでしょうか。以下ウィキペディアからメモ。
    • 5歳でスペインからキューバに移住。クラシックのバイオリニストとして教育を受け、ハバナ国立劇場のオーケストラで演奏。1915年にはニューヨークに移住。
    • 1931年から16年に渡りウォルドーフ・アストリア・ホテルのレジデント・バンドを務める。
    • 1940年に歌手ミゲリート・ヴァルデスと録音した「パーフィディア」が大ヒット(それが聴きたかったんですが、本盤収録の「パーフィディア」は何故かインスト)。
    • 生涯に4度結婚(アビー・レーン含む)。1990年バルセロナにて死去。
    • 風刺漫画家としても成功。兄フランシス・クガートもスコット・フィッツジェラルト「グレート・ギャツビー」の有名な表紙を描いている。
    • 片手にペットのチワワを抱きつつ指揮するパフォーマンスでチワワという犬種のポピュラー化に貢献した人物としてその筋でも有名人。
    • 音楽的な妥協を気にかけない人だったようで、「バッハを演奏して飢えるくらいなら、チキータ・バナナを演奏してプールを手に入れる」と豪語したらしい。
  • インチキ・ルンバ、インチキ・マンボのひたすら胡散臭い人だと思っていましたが、出自からして中々面白い人でした。
  • 「パーフィディア」はちょっと残念でしたが、「テキーラ」はイケイケで期待通りでした。
  • 「ウォーターメロン・マン」と「イン・ザ・ムード」のカヴァーがシレッと並んでいるのですが、どちらも同じぐらいダサく仕上がっていて殆ど違和感がないところが素晴らしいです。