「ビヨンドtheシー 夢見るように歌えば」

ビヨンドtheシー ~ 夢見るように歌えば ~ [DVD]

  • 実は自伝映画の撮影中でした、という捻った入り方で、フッと時制が飛んだりミュージカルになったり。曲者感が漂うところがケヴィン・スペイシーらしい。エキセントリックなようですが、意外とナチュラルに観ることができます。
  • 調べてみると、映画にも出てきた「シンプル・ソング・オブ・フリーダム」等、キャリア終盤のいくつかのレコードはモータウンからリリースされているようです。
  • 出産時に母親が若すぎたため祖母を母親だと思い込まされてたまま育てられたというのはエリック・クラプトンも同じだったような気がしますが、7歳頃に事実を知ったとのこと。とうに成人してから聞かされるのとどっちがきついでしょうか。後者だと想像しますが。
  • 最後に「思い出は月光のようなもの(Memories are like moonbeams)」という劇中の台詞を引用して、事実を元にしたフィクションである旨の説明を挿入するところも小憎い趣向。
  • 「ビヨンド・ザ・シー」と「ラ・メール」が同じ曲であることについては、村上春樹がどこかで映画「フレンチ・キッス」を引用しつつ解説していたのを読んでいたので大丈夫でした。
  • 好きなことをやっている感じは伝わってくるので、何となく愛らしい作品という感じはします。
  • なんとケビン・スペイシーはバンドを編成して「ビヨンドtheシー」ツアーまでやっていたらしい。