「America's Game - 1999 St. Louis Rams」

St Louis Rams Super Bowl Xxxiv: NFL Greatest Games [DVD] [Import]      現物のジャケット→

  • 今年のスーパー・ボウルは(ちょっと大味のきらいはあって昨年よりは劣るかもしれないけれど)熱かった。セーフティの後のラリー・フィッツジェラルドの逆転タッチダウンの瞬間は「仕事休んで良かった」と心底思いました。
  • 改めてカート・ワーナーがシンデレラになった2000年のスーパー・ボウルが見たくなったので、評判の良い「NFLグレーテスト・ゲームズ」シリーズのSTL篇をオーダーしたつもりだったのですが、本作が届いてしまいました。同じパッケージ写真で値段とタイトルの異なる商品が2つ掲載されていたので怪しいとは思っていたのですが。
  • 新たにDVDプレーヤーを購入してリージョン・フリー化までしたのに何てことだ!・・・と逆上して捨ててしまいそうになりましたが、英語字幕もついているのでプレーヤーのテストも兼ねて観てみました。
  • ディック・ヴァーミールというと、KCのサイドラインではっちゃけていた激情むき出しのお爺ちゃんという印象しかなかったので、14年振りにSTL復帰した当時のやや影のあるイメージ(燃え尽きたワーカホリック)が非常に興味深かった。
  • フェルメール(Vermeer)と同じスペルかと漠然と思っていましたが、微妙に違ってました(Vermeil)。
  • あのラスト・プレイの場面でも「よっしゃガイズ!ラスト・プレイだぜ!」と気勢を上げていて泣けてきますが、試合後妻や孫をグラウンドに呼び寄せるシーンや翌日の記者会見で感極まるシーン(「(コーチに復帰してスーパー・ボウルで勝利すると予言した)母が正しいとは思えなかったけれど、彼女は正しかった」)なども泣けてきます。マーティー・ショッテンハイマーもどこかで復活しないもんでしょうか。
  • 試合後のヴァーミールと選手達との会話が激しく泣けます。例えばカート・ワーナー(抱擁しながら)。
    • Vermeil: Congratulations.
    • Warner: Man, what a year.
    • Vermeil: Unbelievable.
    • Warner: Love you, coach.
    • Vermeil: Love you too.
    • Warner: Thanks for the chance.
    • Vermeil: You're special.
  • 例えばデマルコ・ファー。
    • Vermeil: D'Marco! Hey buddy! Love you.
    • Farr: I love you too. We did it! We did it! We did it!
    • Vermeil: You're a world champion, buddy!
  • ロッカールームでのスピーチ。愛情と感謝を示すことが勝利の基本だなんていかにもヴァーミールらしくて泣けてしょうがない(「But the basic principle that it takes to win will never change if it's 1980, 1990, year 2000, 2010 when you're raising your own kids. You surround yourself with good people and work hard and be unselfish and care. And don't be embarassed to say "I love you" and "I appreciate it". Because, guys, if you say it, someone else will say it back to you. And, guys, Ilove you. And you know that」)。
  • 対するジェフ・フィッシャーのペップ・トークも激烈に熱い(「The last I heard, you had to outscore somebody in four quaters! They're celebrating! They're celebrating right now! Look at them! Go win the game! Let's go boys!」)。
  • 「ザ・グレーテスト・ショー・オン・ターフ」は今見てもやはり凄い。ディック・ヴァーミールがマイク・マーツのプレイ・コールに驚いて、ヘッドセット越しに「マイケル!マイケル!マイケル!このダウンでか?ジーズ、幸運を祈る」と言っているのは笑いました。
  • トレント・グリーン、プリースト・ホームズ、トニー・ゴンザレス、ダンテ・ホールがドッカンドッカン得点していた2003年シーズンのKCも伸び伸びとしていて楽しかった。ディヴィジョナル・プレイオフでのINDとのシュートアウト(38−31で敗北)は忘れ難い。マイク・マーツ抜きでもチームを大爆発させたのはさすが名伯楽という風情でした。
  • マーシャル・フォーク移籍初年度の爆発(「マーシャル!全然ブロックできていなかったのに!」)、リッキー・プロールまさかの決勝タッチダウン@NFCチャンピオンシップ等々、本当にとんでもないシーズンだったんだなということが実感されます。
  • カート・ワーナーがCHIのトライアウトを受ける予定だったとか、マーシャル・フォークがものすごくファンブルが少なかったとか、特典映像まで含めて意外に楽しく観られましたが、通しで試合を観たい気持ちがいよいよ増したので、「NFLグレーテスト・ゲームズ」STL篇を改めてオーダーすることにします。